うち、借家なんで。
■野良猫ドンファンが来ないのでは捕獲もできん。
では別の仕事をと、どうぶつ基金からもらった野良猫問題について書かれた漫画の冊子を近所に配る。
こういう地味な仕事が猫に平和を、私たちの町に平和を、と思いせっせと撒く。
町内副会長さんがある地域を配布してくださることになったので、どっさり渡す。
「No more 避妊手術のないえさやり」
と、一人のおば様現れる。
「ネコに困ってませんか?」と、商売人のように呼びかける。
「もう、10年以上悩みの種です」
見れば、お庭にはお花がいっぱい。
わかるよ、わかる。庭でお花を植えたり、野菜を育てれば育てるほど、猫の糞尿が気になるし、イライラする。
お庭を愛する人にとって、野良猫、外飼いのネコ(糞尿)は悩みだ。草を抜き、耕した瞬間ネコにうんこされる。
本当に、外飼いの人に言いたいんだけど、「猫、かわいそうだし、外に出たがるんですよね。こどもみたいなもので、なんだかね。」とおっしゃるのですが、
私、息子が他人の庭でうんこしてたら、気がきじゃないですけどね。
こどもがどこか外でうんこしてるって、そのお庭の方に申し訳なさすぎるし、袋持って駆けつけて、謝りながら掃除するもん。
人へのご迷惑、気にならないのかしら…。せめて、ご近所の方には、「うちの猫、うんこしてませんか?」とか気を使えと思ったり。
大体、地域猫のトイレって、おっと、
閑話休題。
チラシを渡せば、
「猫の係の方ですか?」
…猫の係なんてものはない。うちの町内の経緯を説明した。
と、「このチラシ、あそこにも渡してください」と目線がとぶ。犬を飼っているおうちだ。
そこのおうちは、散歩時に犬をリードにつながない。ありえないのだが、本当だ。
何度頼んでもダメ。東京都の条例で禁止されているのに、ダメ。
リードなしで自転車のカゴに乗せたりする。いっぬさん、飛び出したら死ぬぜ。でもご近所の言うことは全く聞かない。
リードなしの犬は怖い(動物に免疫なしの私)。噛まれる。息子が小さい時は、何かあったらともっと怖かった。
マイルールの激しい人はきっとえさやり交渉しても難しいだろうな…と暗澹たる気持ちになる。
と、若いお母さんが隣のおうちからでてくる。
「ネコ、あそこの物置の下にいますよね」
!
!!
「あそこって、あなたの庭…」
「いや、うち借家なんで、大家さんの物置。」
「いや、でも、あなたが借りてるなら、猫の保護とか、猫が入れないようにするとか。」
「いやいや、借家なんで。」
…と、まったく話がかみ合わない。
猫を保護・捕獲しないと猫が増え続け、不幸な猫が増えること。
お金がかかること。私たちはご近所さん同士寄付してやったこと。
猫の捕獲機は借りれること。情報や病院に行ったりは協力できること。助成金のこと、を話したが、どこまで理解してもらえただろうか…。あと、やる気ね…
とりあえず、そこのエリアはうちから離れているので、副会長さんに動いてもらうことになった。
第2部が始まったような、そんな一日。