やれやれ
■夜、私の真横で寝るウィンク。
よしよし寝ておるわいと、そっと布団から起き上がると。
むくっと不機嫌そうにウィンクが起き上がる。
いや、あの、寝ててください。
と声をかけるも、ウィンクは不機嫌そうに首をふりながら私を先導するように歩き出す。
やがてその場所に到着すると
どっかりと座って、やれやれとふりかえるその顔も不機嫌そう。
すみません、と声をかけドアを開ける。
そう、トイレである。
用事をすませ、トイレをでれば、またやれやれとばかりにウィンクは立ち上がり、首をふりふり寝室へと先導してくれ、布団にうずくまるとすぐに寝てしまった。
あのうー、
全然頼んでないんですけど。
トイレ、ひとりで行けるんですけど。
「まったく。こんな夜中にトイレかよ」とでもいいたげな子猫さん。
あなたもおとなになったら、夜トイレに行く人の気持ちがわかりますよ。
その時は首をふりふり先導してやるからな。