リリースか里親探しか
■先日捕獲した茶色いかわいい子。
おそらく我が家の保護猫ウィンクさんと同じ頃の生まれ。
…まだ、子猫じゃないか…
不妊手術に向かう車のなかで、「みゃ」「みゃ」「みゃ」と鳴く。
…かわいいじゃないか…
人馴れもしているので、餌を食べている時はなでられるそうだ。
おもちゃをもってくれば、きゃっきゃと遊ぶ。
…遊ぶのか…
夜、動物病院について捕獲機を下ろすと、とても寒い。
…寒いじゃないか…
「にゃ」と鳴いてこっちをみている。
受け付けにいけば、お世話になっているボランティアさんと偶然会う。
「この子かわいいねえ。そっくりな子、先週1発で決まったよ。」
…それ、知っている。
心がゆれる。
ちらりと捕獲機にかけたシーツをめくれば、目があう。
…すごくかわいいじゃないか。
里親、すぐみつかるんじゃない?
もう寒いし、リリースかわいそうだよな…と心がぐらぐらする。
■近所の方と相談し、とりあえず預かりさんはなんとかするとして、かわいいしすぐ里親みつかりそうだから、リリースは止めようとなる。
■が、しかし布団に入り、ふと思う。
これ以上不幸な猫を増やしてはいかん、という気持ちからはじめた捕獲。
それをね。
この猫はかわいいから里親探し。
この猫はちょっとかわいくないから、リリース。ってこと?
美醜が基準になるのは、なんか、どうにも落ち着かない。
■で、リリースした。
正直、泣きそうだ。雪も降るだろうし、外の暮らしは厳しいだろう。
この状況を知らずに放置していた自分の責任だと思いつつ、リリースする。胸がいまだに痛い。
なので、今後はどの子もリリース一択にしようと決意したのだが、どうなんだろう。まだ迷いっぱなし。