なぜに撫でられない
ウィンク先輩、バタバタと遊んだあと、突然ソファにいる私に寄りかかり、のどをゴロゴロと鳴らす。
本当にタンが詰まったような音だな。
と、ひざにもたれて寝た。
お、おう…
今なら撫でられるのかな。
うとうとした時、手を差し伸べ少しなでると、振り返り噛んでこようとする。
あの、これは撫でられないのではなく、何か私がわるいのではないか。
撫で方か。
タイミングか。
力加減か。
場所か。
ふむふむと「ネコのきもち」を、読みつつ、「人の気持ちもよくわからないのに、ネコの気持ちなんてわかるわけないです」という言葉を思い出す雨降りの日。
ノラネコは大変だろうな。