ペットドア
■夜中、ふと目覚める。
どこかから、視線を感じる。
!
おまえ、障子やぶきやがったな。
ウィンク先輩は静かにひたすらみつめている。
しばし果たし合いのような沈黙。
あの、障子、その横開いているので、何もわざわざやぶらなくても…開けてあるから、そこからおいで、と伝えると
と、ムリムリっと、その穴から入ってきた。
!
大きくやぶりやがったな…。
そして、静かに私の足の横に佇んだ。
心の拳銃をしまう。
「ウィンク先輩、夜なので寝ます。朝までおやすみなさい。あなたも寝なさい。」と伝えて寝る。
もういいのです。
いろいろありますが、もういい。
ウィンク先輩が緩やかにお過ごしならいいのです。と思い寝る夜。